AMSEA2017|AMSEA上映会|living togther #2

日常對話・Small Talk

 映画日常對話Small Talkの監督は自分の母親にレンズを向けて、家族にまつわる日常会話を捉えることで、自分たちの物語を語ろうとしています。このドキュメンタリーは社会問題を取り上げようとするものではなく、何かの現状を報道しようとするものでもありません。ただ自分の心の傷と向き合って、大切な人との関係を繕おうとする記録です。しかし、そこに映し出されるのは、夫の暴力から幼い子ども二人を守るため都会に逃れた母親であり、生計を立てていくため伝統な葬儀を行うことを生業としている祭司であり、女性を好きな一人の女性の姿です。この映画は現代台湾社会の一断面を垣間見せてくれます。世代や地域による女性の立場の変化や、家庭内暴力、LGBT(性的少数者)など。これからのアジア圏における「個人」を考えるときの、何かのヒントを与えてくれるかもしれません。
陳艾文〈チン・アイブン〉 / Chen Ay-Wen
(2017年度AMSEA・コース受講生)

本上映会は、AMSEA受講生以外の方も鑑賞いただけます。
日時|2018年3月4日(日)
14:00~開場
14:30~16:00 上映第1回
16:00~17:00 アフタートーク第1回
劉靈均〈リュウ・レイキン〉 / Ariel Ling-chun Liu(三重大学、人文学部文化学科特任講師)
17:30~19:00 上映第2回
19:00~20:00 アフタートーク第2回
明日少女隊 Tomorrow Girls Troop /佐多稲
(様々な性別の 第4世代若手フェミニストによる 社会派アートグループ)
※本上映会は、同作の2回の上映と、異なる2種のアフタートークで構成されています。

会場|東京大学本郷キャンパス ダイワユビキタス学術研究館3階・石橋信夫記念ホール
(〒113-0033 東京都文京区本郷7−3−1) アクセス|都営大江戸線本郷三丁目駅徒歩7分、東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅徒歩8分、東京メトロ千代田線湯島駅徒歩20分、東京メトロ南北線東大前駅徒歩10分 https://sites.google.com/site/utacsorg2015/access

入場無料
定員|125人
申し込み|https://goo.gl/forms/hf8O0fDPZjhgtvC52

上映作品|
《日常對話・Small Talk》(台湾/2016年/88分/台湾語/日本語字幕)
"Small Talk"official Web Page| https://www.smalltalkthefilm.com



Trailer・予告編(中国語・英語字幕) https://vimeo.com/221699491


作品概要|
 アヌは男性のように振る舞います。しかし1970年代当時の台湾の習慣にならって、若くして嫁ぎ、2人の子供を授かりました。間もなく暴力的な夫と離婚し、ひとりで娘たちを育てます。以来、葬儀の祭司で生計を立て、同業者をはじめとする女性たちとのみ、関係を持つようになりました。そんなアヌの娘のひとりが本作の監督です。中華文化の中ではタブーとされる、母親の無条件の愛情を疑問視することが、本作の親密なポートレイトの主題となっています。母と娘は共に過去を思い起こす旅に出かけ、娘を長年苦しめている問いをアヌは突きつけられます。2人の女性が信頼、虐待、認識について対話する一連のロングショットは、痛ましい沈黙で終わります。監督は室内からその焦点をずらし、母親の兄弟や恋人と話をして母親を理解しよう試みながら、3世代にわたる台湾での女性の生活の変化を描こうとしています。


監督|黃惠偵/Hui-Chen Huang
製作総指揮|侯孝賢/Hou Hsiao-hsien
製作|李嘉雯/Diana Chiawen Lee
撮影|黃惠偵/Hui-Chen HUANG
撮影監督|林鼎傑/Ting-chieh Lin
編集|林婉玉/Jessica WanYu Lin
編集コンサルタント|雷震卿/Chen-ching Lei
サウンドトラック|林強/LIM Giong、許志遠/Point 
サウンドミックス・デザイン|奇奕果有限公司/Kiwi Inc.
ポスト・プロダクション|現代電影公司/Modern Cinema
プロダクション・アシスタント|徐偉桓/Wei-huan (Ryder) Hsu、杜韋樺/Wei-hua (Paula) Tu

第67回ベルリン国際映画祭2017年テディ賞ドキュメンタリー部門受賞
第67回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品
第53回金馬奨正式出品
第53回金馬奨ドキュメンタリー部門ノミネート、金馬奨編集部門ノミネート


監督プロフィール|黃惠偵〈ホワン・ホェイチェン〉 /  Huang Hui-chen
 1978年台湾生まれ。6歳で道教祭司である彼女の母親の葬儀仕事を手伝い始める。母親を助けるために、3年生で学校を離れ、漫画本やテレビで読み書きを学ぶ。20歳で彼女はソーシャルワーカーになり、台湾国際労働者協会(Taiwan International Workers Association)、中国時報労働者の産業別労働組合(China Times Trade Union)、台北市ドキュメンタリー労働組合(The Taipei Documentary workers Union)などのNGOで働きながら、声を挙げない労働者の苦境をドキュメンタリーに撮り始めるようになる。彼女が映像に捉えた、搾取された労働者たちの親しみやすい姿は、労働者の待遇に関する社会変革を促すきっかけとなった。台湾の国内労働者と移住労働者の窮状に焦点を当てた短編映画は、数多くの国際映画祭で上映されている。現在は、台北市ドキュメンタリー労働組合代表メンバーを務める。


アフタートーク第1回 
劉靈均〈リュウ・レイキン〉/ Ariel Ling-chun Liu(三重大学、人文学部文化学科特任講師)
 1985年、台湾中部の苗栗県生まれ。国立台湾大学日本語文学科卒、同日本語文学修士課程修了(文学修士)。高校や大学で日本語非常勤講師を経て、2013年来日、神戸大学人文学研究科博士後期課程に入学し、現在は休学中。2017年からは三重大学人文学部特任講師に着任。研究テーマは台湾のLGBT文学、台日性的マイノリティ社会運動の比較、旧満州国の詩歌など。また、アジアのLGBT情報を関西に紹介する団体「関西同志聯盟」の共同代表を務めている。著書に『台湾を知るための60章』『交差する台湾認識』(共に共著)。

アフタートーク第2回
明日少女隊 Tomorrow Girls Troop /佐多稲
 様々な性別の第4世代若手フェミニストによる社会派アートグループとして2015年に結成。「男性、女性、いろんな性、みんなが平等でHappyな社会を」をモットーに展覧会やパフォーマンス、レクチャー、SNSでのコミュニティー作りなどを社会運動の一環と捉え、幅広く活動する。
 主なグループ展に「Dangerous Art」(ハイファ美術館、イスラエル、2017年)「Feminist Climate Change」(アルス・エレクトロニカ、オーストリア、2017年)「ソーシャリー・エンゲージド・アート展ー社会を動かすアートの新潮流」(アーツ千代田3331、2017年)、パフォーマンスでは「Girls Power Parade 」(表参道、2016年)、「ビリーブ・マーチ」(国会議事堂・東大赤門前、2017年)、「忘却への抵抗」(ロサンゼルス、2018年)など。レクチャーは「Exposed Bodies: Feminism and Art in Japan」(カリフォルニア大学ロサンゼルス校、2018年)「保育園落ちた!選挙攻略法2016」(上智大学、2016年)など。





※本上映会は、「AMSEA(東京大学情報学環:社会を指向する芸術のためのアートマネジメント育成事業)」の実践プログラムの一環として開催いたします。

主催|AMSEA(東京大学情報学環:社会を指向する芸術のためのアートマネジメント育成事業) https://amseaut.blogspot.jp
平成29年度 文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」
問い合わせ|AMSEA事務局(東京大学大学院情報学環北田研究室住所:〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1)
メール:amseaut@gmail.com
主催|東京大学
平成30年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」
共催|社会の芸術フォーラム